新築のコンセント位置で後悔しない|間取り図で確認する15か所

家づくり

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コンセントは付いている。それなのに、ソファの裏で使えない。炊飯器を動かさないとケトルが使えない。掃除機の充電コードだけが廊下を横切る。

新築のコンセントで困る原因は、単純な「数不足」だけではありません。家具で隠れる、家電のコードが届かない、使う高さと合わない、同時に使う機器を想定していない。つまり、間取り図の壁に記号を増やすだけでは足りないのです。

複数の充電器とコードが集まった壁コンセント

注文住宅を建てた今、僕がコンセント計画をやり直すなら、個数を数える前に家具と家電を間取り図へ置きます。正解は「多め」ではなく、使う物のすぐ近くに、家具を置いた後も手が届く状態です。

結論:コンセントは、部屋ではなく「使う場面」から決める。
固定家電、家具、一時的に使う家電、将来・通信の4層を間取り図へ重ね、15か所を順番に確認します。高さ・口数・回路は、その後に機器の仕様と施工会社の判断を合わせます。
  1. まず間取り図へ4つの層を書き込む
  2. 新築のコンセント位置|先に確認する15か所
  3. LDKで外せない5か所
    1. 1.テレビ壁面|画面だけでなく周辺機器を数える
    2. 2.ソファの横|座ったまま使えるか
    3. 3.ダイニング|食事以外の使い方まで見る
    4. 4.キッチン家電棚|同時に使う朝を再現する
    5. 5.冷蔵庫|本体寸法とプラグへ触れる余白
  4. 家事・水まわりで外せない4か所
    1. 6.ロボット掃除機基地|先に戻る場所を決める
    2. 7.洗濯機・乾燥機|機器ごとに電源を分けて考える
    3. 8.洗面台まわり|朝の同時使用を数える
    4. 9.トイレ|便器だけで図面を終わらせない
  5. 寝室・仕事・収納・屋外で外せない5か所
    1. 10.ベッドの両側|本体幅とヘッドボードを入れる
    2. 11.ワークデスク|机の上と下を分ける
    3. 12.玄関・土間収納|充電と防犯を忘れない
    4. 13.廊下・収納内|掃除の起点を作る
    5. 14.屋外・駐車場|外構完成後の使い方を置く
  6. 15.ONU・Wi-Fiルーター|電源だけでなく家の中心を見る
  7. 住んでからの公開事例も「使う場所」を見ている
  8. 打合せ当日は「位置・高さ・口数・回路」を分けて聞く
  9. 最終確認は、今の家の延長コードから始める
  10. よくある質問
    1. コンセントは多ければ多いほど安心ですか?
    2. コンセントの高さに共通の正解はありますか?
    3. 電気図の確定後でも追加できますか?
  11. まとめ|「何個」より先に「どこで使うか」

まず間取り図へ4つの層を書き込む

コンセント計画は、電気図だけを眺めるより、間取り図を拡大して暮らしを重ねた方が抜けを見つけやすくなります。大和ハウスの解説でも、在宅ワークや充電機器が増えた現在は、家具配置・生活動線・使用家電を具体的に想定して図面へ反映することが大切だと説明しています。

赤いペンで住宅の間取り図を確認する手元

次に、コンセント記号から家電まで線を引きます。家具を横切る、通路をまたぐ、扉に当たる線はやり直し。最後に、同時使用、アース、専用回路、防水などを設計担当・電気工事担当へ確認します。

「何畳だから何個」という目安は入口にはなりますが、家族の機器数や家具配置まで決めてはくれません。パナソニック ホームズのコンセント計画でも、位置は家具や家電の配置と直結すると解説しています。この記事では、数より先に位置を確定させます。

新築のコンセント位置|先に確認する15か所

まず全体を一気に見ます。該当しない場所は消し、使う場所には「何を」「どこで」「何台」使うかを書き足してください。

  1. テレビ壁面
  2. ソファの横
  3. ダイニング
  4. キッチン家電棚
  5. 冷蔵庫
  6. ロボット掃除機基地
  7. 洗濯機・乾燥機
  8. 洗面台まわり
  9. トイレ
  10. ベッドの両側
  11. ワークデスク
  12. 玄関・土間収納
  13. 廊下・収納内
  14. 屋外・駐車場
  15. ONU・Wi-Fiルーター

LDKで外せない5か所

1.テレビ壁面|画面だけでなく周辺機器を数える

テレビ、レコーダー、ゲーム機、サウンドバー、ストリーミング端末、ルーター。有線LANを使うなら、その接続も必要です。テレビ本体の1口だけで考えると、入居直後から電源タップが常設されやすくなります。

  • テレビ台の幅・高さ・背板の有無を図面へ書く
  • 壁掛けなら、電源と信号線をどこへ隠すか確認する
  • 機器を交換するとき、プラグへ手が届くか確認する
  • 将来のテレビ位置を変える可能性があるか話し合う

2.ソファの横|座ったまま使えるか

スマホ、タブレット、ノートパソコン、照明、季節家電。リビングで長く過ごす家ほど、テレビ側よりソファ側で電源を使います。ソファの後ろへ隠すのではなく、肘掛けの横など、プラグを抜き差しできる位置を探します。

床コンセントは壁から遠い席へ電源を届けられますが、掃除、見た目、家具変更との相性もあります。「付ければ便利」ではなく、テーブルとソファを置いた図面で比較します。

3.ダイニング|食事以外の使い方まで見る

ホットプレートだけでなく、子どもの学習、在宅勤務、スマホ充電、季節の飾りにも使う場所です。壁際から延長コードを引くと、椅子や人の動線を横切ることがあります。

テーブルの向きが確定しているなら、近い壁、キッチン腰壁、カウンター、床のどこが安全で使いやすいかを比べます。模様替えを重視するなら、一つの配置だけで決めないことも大切です。

4.キッチン家電棚|同時に使う朝を再現する

電子レンジ、炊飯器、トースター、電気ケトル、コーヒーメーカー、ミキサー。持っている家電を全部書き出し、毎朝同時に動かす組み合わせへ丸を付けます。空いている棚だけでなく、蒸気の逃げ方、コード長、掃除のしやすさも確認します。

トースターやケトルを置いたキッチンカウンター
口数と回路は別の話です。
差し込み口が足りても、消費電力の大きい機器を同じ回路で同時に使えるとは限りません。使用予定の機器と同時使用を伝え、専用回路やアースの要否を電気工事担当へ確認してください。

5.冷蔵庫|本体寸法とプラグへ触れる余白

冷蔵庫は、置ける幅だけでなく、扉の開き方、放熱に必要な余白、プラグ位置、買い替え時の搬入まで見ます。コンセントが本体の真裏で手の届かない位置になると、掃除や点検がしにくくなります。

候補機種の取扱説明書を確認し、図面上の冷蔵庫サイズを「今の機種」だけで固定しない方が安全です。

家事・水まわりで外せない4か所

6.ロボット掃除機基地|先に戻る場所を決める

基地の候補は、階段下、収納下、廊下の端、テレビ台の一部など。大切なのは「隠れること」より、ロボットがまっすぐ戻れ、ゴミ捨てや手入れができることです。

  • 本体と基地の幅・奥行き・高さ
  • 前方と左右に必要な空間
  • 扉を閉めたまま出入りできるか
  • コンセントとコードが本体の走行を邪魔しないか

必要な空間は機種で違うため、採用予定機種の説明書で確認します。「将来買うかもしれない」場合も、低い位置の電源と基地候補だけは残しておくと検討しやすくなります。

7.洗濯機・乾燥機|機器ごとに電源を分けて考える

洗濯機、衣類乾燥機、除湿機、サーキュレーター、アイロン。ランドリーまわりは、常設機器と一時的に使う機器が重なります。縦型からドラム式へ替える、乾燥機を後から追加するなど、将来の選択肢も設計担当へ伝えます。

水栓、排水、棚、扉、機器のふたを開けた状態まで図面で重ねます。洗濯全体の動線は、洗う・干す・しまうを図面で確認した記事も合わせると整理しやすくなります。

8.洗面台まわり|朝の同時使用を数える

ドライヤー、ヘアアイロン、電動歯ブラシ、シェーバー、美容家電。鏡裏で充電する物と、カウンターで使う物を分けます。家族が同時に身支度するなら、差し込み口だけでなく立つ位置も重ねます。

水がかかる位置を避け、電源が必要な機器の仕様を伝えたうえで施工会社へ確認します。洗面と脱衣を分けるか迷っている場合は、洗面・脱衣分離の判断基準から先に使い方を決めると、電源位置も決めやすくなります。

9.トイレ|便器だけで図面を終わらせない

温水洗浄便座の電源はもちろん、暖房、掃除、脱臭機器などを使う可能性も確認します。便器、収納、手洗い、扉を置いた後、コードが見えにくく、点検時には手が届く位置を施工会社と決めます。

寝室・仕事・収納・屋外で外せない5か所

10.ベッドの両側|本体幅とヘッドボードを入れる

ベッド中央にコンセントを置くと、フレームやヘッドボードで隠れることがあります。ベッド幅、左右の通路、サイドテーブルを図面へ入れ、スマホ、照明、加湿器などをどちら側で使うか決めます。

将来ベッドを2台に分ける可能性があるなら、その配置でも使えるか確認します。高さも、マットレスやサイドテーブルと合わせて決めます。

11.ワークデスク|机の上と下を分ける

パソコン、モニター、照明、充電器、プリンター、スピーカー、有線LAN。足元にまとめる物と、机上で抜き差しする物を分けると、必要な位置が見えます。

デスクの高さ、引き出し、配線穴、椅子を引く範囲を先に入れます。在宅勤務をするなら、電源だけでなくLAN配線とWi-Fiの届き方も一緒に確認します。

12.玄関・土間収納|充電と防犯を忘れない

掃除機、防犯カメラ、センサー、季節の飾り、電動工具など、玄関付近で電源を使う場面は意外にあります。収納内で機器を充電するなら、機器の取扱説明書に従える環境か、熱や湿気がこもらないかも確認します。

13.廊下・収納内|掃除の起点を作る

コードレス掃除機を収納しながら充電する、除湿機を一時的に使う、廊下から複数室を掃除する。こうした使い方があるなら、収納扉を閉めた状態と開けた状態の両方でコードが邪魔にならない位置を探します。

ファミリークローゼットへ電源を置くかは、収納する物と換気まで含めて判断します。収納の形はファミリークローゼットが必要かを考えた記事で先に整理できます。

14.屋外・駐車場|外構完成後の使い方を置く

高圧洗浄機、車内掃除、庭仕事、照明、防犯設備、将来の車の充電。外構図へ機器の使用位置とコードの動きを書きます。門、物置、駐車位置、植栽が決まる前に置くと、完成後に遠すぎることがあります。

屋外は防水、容量、回路、設置高さなど専門判断が必要です。将来用を含め、使いたい機器を伝えて電気工事担当へ相談してください。

15.ONU・Wi-Fiルーター|電源だけでなく家の中心を見る

光回線を使うなら、光コンセント、ONU、Wi-Fiルーター、必要に応じてハブや中継機の電源が要ります。情報分電盤へ全部入れれば見た目は整いますが、置き場所によっては電波や熱、メンテナンスに不利になることがあります。

バッファローの設置場所の案内では、Wi-Fiルーターを水槽や電子レンジの近く、金属製の棚の中、床や窓際などへ置くのは避けた方がよいとしています。間取り図では次を確認します。

  • 家の端ではなく、主に使う部屋へ電波を届けやすい位置か
  • ONUとルーター用の電源、LAN配線、機器の置き場があるか
  • 金属扉や水まわり、発熱する家電の影響を受けにくいか
  • 機器を再起動・交換するときに手が届くか
  • 2階や書斎、テレビへ有線LANを引くか
木製デスクに置かれた白いWi-Fiルーター
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回線の置き場所を決めた日が、申込時期を確認する日。
新居の光コンセントとルーター位置が決まっても、回線が開通していなければ入居日からWi-Fiは使えません。BIGLOBE光の公式案内では、回線新規は開通まで2か月程度かかる場合があります。まだ契約先を決めていないなら、まず新居が提供エリア内か、入居希望日に間に合うか、料金・契約期間・工事条件まで確認してください。
BIGLOBE光の提供エリア・申込条件を確認する ↓

配線位置と回線の段取りは同じ日に決める方が漏れにくくなります。引き渡し前後の確認は、新築の引き渡し前後にやることをまとめた記事にもつながります。

住んでからの公開事例も「使う場所」を見ている

入居後の公開事例を見ると、役立ったかどうかはコンセントの総数より、暮らしとの位置関係で語られています。

ESSEonlineの入居6年の事例では、延床32坪で夫婦と子ども3人が暮らす家について、ウォークインクローゼット入口のコンセントがコードレス掃除機の充電や除湿機に役立ったと紹介されています。収納の中でも、用途が決まっていれば生きる例です。

一方、注文住宅へ入居後にリビングを模様替えした家庭の記録では、それまでの「足りない」という不満とは別に、家具を動かして初めて位置の後悔が生まれたと報告されています。

どちらも一家庭の経験で、全員に当てはまる統計ではありません。
ただし、収納で使う機器と将来の模様替えを図面へ入れる必要があることは、15か所チェックと一致します。

打合せ当日は「位置・高さ・口数・回路」を分けて聞く

コンセントの話を一度にすると、口数だけ増えて位置が曖昧になりがちです。次の4項目に分けて、一つずつ確定させます。

確認項目図面へ書くこと担当者へ聞くこと
位置使う機器、家具の端、コードの向き家具を置いた後も抜き差し・点検できるか
高さ床、天板、ベッド、デスクの高さ機器のプラグ位置と施工上の制約に合うか
口数常時接続と一時使用を分けた台数予備を含めて何口にするか
回路・種類同時に使う機器、屋外・水まわり、LAN専用回路、アース、防水、200V、LANの要否

数値を一律に決めるのではなく、採用機器の取扱説明書と施工会社の基準へ合わせます。特にキッチン、水まわり、屋外、エアコン、将来のEV充電は、自己判断で延長コードへ逃げず、計画段階で確認します。

NITEの注意喚起では、電源プラグ・電源コード・コンセントに関する事故について、コードへの曲げや引っ張り、定格を超えた使用などへ注意を呼びかけています。家具の裏でプラグやコードを無理に曲げる前提にしないことも、位置計画の一部です。

最終確認は、今の家の延長コードから始める

新居で使う物をゼロから想像するより、今の家の不便を拾う方が早く、具体的です。打合せ前日に、次の順で確認します。

  1. 延長コードと電源タップを写真に撮る
    何のために使っているか、常時か一時かを書きます。
  2. 家電の型番とコード位置を見る
    大型家電は取扱説明書も用意します。
  3. 家具を実寸で間取り図へ置く
    幅だけでなく、奥行き、扉、引き出し、椅子の動きも入れます。
  4. 15か所を家族で読む
    一人の生活だけで決めず、充電場所と使う時間を合わせます。
  5. 変更期限を確認する
    電気図の確定日と、確定後に変更できる範囲・費用を聞きます。
打合せで使う一言
「このコンセントは何個ですか」ではなく、「このソファに座ってスマホを充電するとき、コードはどこを通りますか」と聞く。暮らしの動作まで伝えると、図面上の記号が使える位置へ変わります。

よくある質問

コンセントは多ければ多いほど安心ですか?

多いだけでは安心できません。家具で隠れる、使う場所から遠い、回路が用途に合わないといった問題は、個数では解決しないからです。まず家具と家電を置き、使える位置を決めたうえで予備を検討します。

コンセントの高さに共通の正解はありますか?

用途と家具で変わります。床近くが目立ちにくい場所もあれば、デスクやキッチン家電のように手元の高さが使いやすい場所もあります。機器の仕様、家具寸法、施工上の制約を合わせて決めます。

電気図の確定後でも追加できますか?

工事の進み具合や壁内配線によって変わります。追加できても費用や日程へ影響する場合があるため、変更期限を施工会社へ確認してください。完成後の増設は電気工事が必要で、位置によっては簡単に追加できません。

まとめ|「何個」より先に「どこで使うか」

新築のコンセント位置で後悔を減らす順番は、シンプルです。間取り図へ固定家電、大型家具、一時家電、将来・通信を重ねる。15か所を確認する。最後に高さ・口数・回路を担当者と決める。

コンセントの数を増やす前に、家具で隠れる位置を消す。家電までコードを引き、通路を横切る線を消す。使う場面から逆算すれば、図面上の記号が、毎日使える設備になります。

間取り図を一枚コピーして、今日使っている延長コードの行き先から書いてみてください。そこで見つかった場所こそ、新居で最初に守るべきコンセント位置です。

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