停電時、太陽光と蓄電池でどこまで暮らせる?冷蔵庫・スマホ・照明を守る考え方

住宅設備

真夏の夜、突然、家中の電気が消えたら。

最初に気になるのは、屋根に何kW載っているかではないと思います。

冷蔵庫の中身はもつか。スマホは充電できるか。子どもが怖がらないよう、せめてリビングの明かりはつけられるか。暑い夜なら、エアコンも動かしたい。

暗い部屋で懐中電灯を使う子どもたちのイメージ写真
停電の夜に、家族がどんなふうに過ごすか。設備の数字より先に考えておきたいところです。※イメージ写真

我が家は新築時に、太陽光10.290kWと蓄電池をセットで採用しました。普段は昼に発電した電気を使い、夜は蓄電池から使う。停電時にも電気をつなげられる安心感まで含めて、今のところ大満足です。

先に結論です。
太陽光と蓄電池があっても、停電中に家中の家電を普段どおり使えるとは限りません。大事なのは「何時間もつか」だけではなく、停電時にどの家電を残したいかを先に決めることです。

太陽光と蓄電池があれば、停電中も普段どおり?

ここは、期待しすぎない方がいいです。

停電したときに使える電気は、太陽光の容量だけでは決まりません。蓄電池の残量、停電時の出力、家全体へ電気を送る全負荷型か、一部の回路だけを残す特定負荷型か。さらに、100Vだけか、200Vの家電にも対応しているかで変わります。

同じ「太陽光+蓄電池」でも、冷蔵庫と照明だけを残す家もあれば、条件が合えばIHやエアコンまで使える家もあります。

「蓄電池があるか」だけで見ない。
停電時の給電範囲、最大出力、100V・200Vの対応、切り替え方法までが一組です。

昼と夜では、頼れる電気が違う

昼は、太陽が出れば発電できる

停電中でも、太陽光発電の設備に損傷がなく、自立運転へ切り替えられる機種なら、日中に発電した電気を使える可能性があります。蓄電池と連携していれば、使いながら充電できるシステムもあります。

住宅の屋根に設置された太陽光パネルの実写写真
昼の発電を、その場で使うか、夜へ回すか。蓄電池があると選択肢が増えます。※イメージ写真

ただ、停電してから説明書を探し始めるのはしんどい。太陽光発電協会も、操作方法はメーカーや機種で違うため、平時に確認しておくよう案内しています

夜は、蓄電池の残量が頼りになる

日が沈むと太陽光は発電しません。夜に使えるのは、基本的に蓄電池へ残っている分です。

だから、停電した瞬間に家中の家電をそのまま使い続けるより、「これは残す」「これは止める」と分けた方が長く持たせやすい。長引く停電ほど、この優先順位が効いてきます。

我が家なら、まず3つの電気を残したい

僕なら、最初に守るのは次の3つです。

  • 冷蔵庫
    食材を守る。停電中は、むやみに扉を開けないことも大切です。
  • スマホと通信
    連絡、天気、避難情報を取るための命綱。スマホだけでなく、ルーターも動かせると助かります。
  • 照明
    家中を明るくする必要はなくても、家族が集まる一室と廊下だけは残したい。
冷蔵庫の前でスマートフォンを確認する人の実写写真
冷蔵庫、スマホ、照明。停電時に何を残したいか決めると、必要な設備が見えやすくなります。※イメージ写真

真夏や真冬なら、ここにエアコンが入ります。ただし、エアコンは機種によって200V電源が必要で、起動時を含む出力条件もあります。「蓄電池があるから動くはず」で決めず、停電時にも使いたいことを見積もり段階で伝えておく方が確実です。

容量の数字だけで決めず、見積もりで聞きたい5つ

蓄電池を見ると、つい「何kWhか」だけを比べたくなります。でも、容量が大きくても、停電時に必要な回路へ電気が届かなければ意味がありません。

  1. 停電時は家全体へ給電するのか、一部の回路だけか
  2. 同時に使える最大出力はどれくらいか
  3. 100Vと200Vのどちらに対応しているか
  4. 表示容量のうち、実際に使える容量はどれくらいか
  5. 停電時の切り替えは自動か、手動か。昼に再充電できるか

この5つがそろうと、「高性能そう」ではなく、「うちが停電したときに使えるか」で比べられます。

見積もりで伝える一言は「停電時に何を使いたいか」

金額だけを並べると、容量や工事範囲が小さい見積もりが安く見えます。

「停電時も冷蔵庫、Wi-Fi、リビングの照明を残したい。できればエアコンも使いたい」。ここまで同じ条件で伝えてから比べると、見積もりの差に理由がつきます。

PR
まずは、自分の家ならどんな設備になるかを知る。
屋根の条件と、停電時に使いたい家電を添えて見積もりを取ると、容量と金額を比べやすくなります。
自宅条件で太陽光の見積もりを確認する →
戸建て住宅向け。蓄電池も考えている場合は、停電時に残したい家電まで希望欄へ書いておくと話が早いです。

我が家が買ったのは、売電設備だけではなかった

我が家は、太陽光10.290kWと蓄電池を新築時に約250万円で採用しました。補助金はなし。夏場は、1か月の売電額が約1万5,000円になる月もあります。

それでも、僕がいちばん気に入っているのは売電額だけではありません。昼は発電した電気を使い、夜はためた電気を使う。電気を使うたびに細かく気にしなくてよくなったことと、停電時にも電気をつなげられる安心感です。

費用や売電の実例は、太陽光10.290kWと蓄電池を約250万円で採用した記事にまとめています。

よくある質問

停電時、太陽光だけでも電気は使えますか?

自立運転機能があり、設備に損傷がなければ、日中に発電した電気を使える機種があります。使える場所や切り替え方は機種ごとに違うため、説明書で確認しておきます。

蓄電池があれば、停電中もエアコンを使えますか?

使えるかどうかは、200V対応、停電時の出力、給電範囲、エアコン側の条件で決まります。蓄電池があるだけでは判断できません。

蓄電池は停電中、何日もちますか?

容量、残量、使う家電、天候、翌日の発電量で大きく変わります。「何日」という広告の数字より、自宅で残したい家電を合計して確認する方が現実的です。

まとめ|電気を全部残すより、暮らしを止めない

太陽光と蓄電池の価値は、停電中も何も変わらず暮らせることではありません。

冷蔵庫を止めない。スマホをつなぐ。家族が集まる場所だけは明るくする。必要なら、暑さや寒さをしのげる一室を残す。

全部の電気を守ろうとするより、停電の日にも「いつもの暮らしが完全には崩れない家」をつくる。そのための太陽光と蓄電池なら、僕は価値を感じます。

今夜できるのは、取扱説明書の場所と、停電時の切り替え方法を確認すること。これから建てるなら、使いたい家電を3つ書き出して、その条件で見積もりを比べることです。

タイトルとURLをコピーしました